産後の骨盤矯正ってやったほうがいいの?産後の骨盤って本当にズレるの?そんな疑問にお答えします。
- 2022年11月30日
- ブログ
まずは気になる産後の骨盤ってどんな状態?
女性にとって妊娠・出産は人生最大の転機だと思われます。
ですから出産後は、身体の変化について特に神経質になりますよね。
そこで特に【骨盤】というワードに意識しがちだと思います。
どうしても出産後は骨盤がズレる、また歪むんじゃない? とか・・・
しかし、その結論から言いますが、骨盤はズレたり歪んだりいたしません。
もし骨盤がズレたりでもしたら・・
骨盤は大きく分けて【寛骨・仙骨・尾骨】の3つからなる部分を総称して骨盤になります。
そこで「よく骨盤のゆがみ!」なんて表現でネットや雑誌・書籍、広告など巷にあふれていますよね。
それは私が考えるに、産後のお母さんが特に関心を強く持ちやすいものですから
不安意識をあおり宣伝にしているように思えるんです。
まず医学用語に骨盤矯正という言葉はありません。
この私も20年位前からその名前を聞くようになったと記憶します。
そこには民間療法として、整体院が多く出始めてできたセールトークでしょう。
なぜならば、
この私も接骨院として独立し開業してから20年以上になり矯正施術を行っていますが、
いまだに骨盤のズレ歪みなんて見たことがないからなんです!
確かに骨盤(お尻)が湾曲して来院する患者さんもいますが、
それは骨格のズレではなく、腰・臀部の筋肉が硬くなっているため
骨格を曲げてしまっているという表現になります。
骨盤(寛骨・仙骨・尾骨)の関節部分というのは、他の部位と比べて少ないため
骨盤自体の可動域が低い(動きにくい)のです。
主な関節は、上の図にある ◯の部分、寛骨と仙骨を結ぶ仙腸関節がありますが、
この関節は、動かない関節であるため、例えばケガなどで外から強い力といった
特殊な状況でない限りズレるということはまずありません。
もし仮にその関節がズレたりした場合は、大変な大けがになるわけです。
では、産後の骨盤の状態ってどういう意味?
妊娠中というのは、これから赤ちゃんが生まれてこようと骨盤膣内を広げるため
リラキシンというホルモンが分泌され、自然に骨盤の関節部の靭帯を緩くさせるそうです。
一方で、産後はその必要性がなくなるので
オキシトシンというホルモンにより緩くなった靭帯を
数か月かけて戻そうとするそうです。
こうして多くの人の骨盤が元の形に戻っていきますが、
まれに出産を繰り返すことにより徐々に戻りにくくなる場合もあります。
ですから産後数か月は「力仕事はするな!」と言われているんですね。
そのため産婦人科の病院では骨盤ベルトなど勧めるようです。
しかしそれは、妊娠・出産での身体の変化であり
骨盤自体が歪んでるわけではありません。
出産後どうも歪んでいるんじゃないかと思う理由は・・・
産後はずっと抱っこしていたり、同じ姿勢が多いことから
骨盤が歪みやすいと言われています。
しかし実際は、産後はまだ身体のバランスが元の状態に戻っていないため
ちょっとしたことでも疲れやすくなり、意識が骨盤に傾いてしまうためで、
それが歪みやすいことではありません。
それでなくとも産後は女性ホルモンの一つ、
エストロゲンというホルモンが急激に低下し、
肩こりや、指のこわばり、手首の痛みなど様々な症状がおこりやすくなります。
当院にいらっしゃる患者さんで、「骨盤が歪んでいるかも?」
と思って来る多くの場合は、
実際に歪んでいるものではなく、
出産後 単に腰痛がひどく、
そのため骨盤が歪んでいるからじゃないかと
思い込みでいらっしゃる場合がほとんどです。
また、長時間抱っこするとき、楽な姿勢をとろうとするため
姿勢が悪くなってしまった状態を「歪み」としてとらえるのかもしれません。
骨盤の歪みは思い込みだった!?
つまり、自身で「歪み」と思っているのは
普段の生活習慣などにおける姿勢やクセなど
その状態で一部の筋肉に疲労がたまり硬くなるためだったんです!
むしろ普段の生活習慣による影響の方が大きいというわけです。
しかしながら、骨盤の歪み云々にかかわらず、
気になる痛みを我慢するわけにはいきませんよね。
当院では伝来独自の手技整体療法で代謝を高め、
自然治癒力を促進させる施術を行っております。
腰痛・骨盤でお悩みならどうぞご相談ください。
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