顎の痛み あごこり(顎関節症)
これまで当院には顎が痛いと来院してくる患者さんは少ない方でしたが、
しかし最近になり少しずつ増えたような気がします。
それも若い2、30代の女性が中心です。
なぜ若い方が近ごろ顎の痛みで悩むのか?
そんな話をさせていただきます。
顎の痛み(あごこり)の原因は「筋肉の血流」!
これまで顎の不調は、食習慣の変化で「かみ合わせの悪さ」と思われてきました。
ところが最近、顎関節症治療のガイドラインができ、
真の原因は、顎の「筋肉のコリ」 にあることが分かったそうです。
そのコリについて、さまざまな要因が重なり合って負担が大きくなるわけですが、
例えば、食事にしても何回も噛むその力は70㎏前後だそうです。
すごい力ですよね。
そんな力で毎日食べているわけですから筋肉も硬くなり血流が悪くなるはずです。
またこのストレス社会のご時世、
人と接する場合、愛想よく笑ったりまた真剣な表情を作ろうとします。
そうした場合でも、無意識に顎の筋肉が緊張します。
それが連日となればやはり筋肉が硬くなります。
そんな寄与因子が多数集まることによって負荷が大きくなり、
顔の側頭筋・咬筋というのが凝り固まって
口が開けにくい状態や、痛みが生じる原因になるんですね。
パソコンやスマホが顎コリを誘発!
それ以外にも精神的要因も考えられます。
例えば不安の持続による筋肉の緊張持続から痛みが生じたり、
また編み物などの細かい作業や、勉強を頑張っている受験生、
そして、パソコンやスマホなどの集中作業です。
その場合、集中して作業をしていると無意識に弱い力で
噛みしめているんですね。
それが強い力で噛みしめるよりも、
弱い力で長時間噛みしめ続けている方が筋肉の緊張につながるんです。
この場合では、口にマウスピースのようなものを入れて
歯をくっつけないように意識してみるのもいいのかもしれません。
何よりもマッサージが効果的!
上記で述べましたが、顎の痛みは筋肉が固まり血行が悪くなる
とお話ししましたが、
では固まった筋肉を解すにはマッサージが効果的です。
酷く悪化して夜も眠れない状態であれば、病院で診察してもらい
鎮痛薬の処方などを行わなければなりませんが、
それ以外であれば、自分でもセルフケアでマッサージを行ってみてください。
やり方は簡単です。
口を軽く開くと耳の下にくぼみが感じられますよね。
そこを指でやや強く何度も指圧します。
また、口を軽く開くと髪のもみあげ部分にもくぼみがでます。
その部分も同じく指圧してみてください。
それをお風呂に入りながらゆっくりと毎日行います。
当院ではこんな施療をします。
大事な部分は頸椎と考えます。
顎の痛みは、左右どちらか片側に出ます。
それは重い頭を支えている首の重心となる軸が、
左右どちらかの側頭筋・咬筋に強く働いていると考えます。
そこで首の整体を行えば、左右均等に重心がかかり
顎の力が緩むというわけです。
顎の痛みでお悩みなら当院にご相談ください。